我ら山賊となりて
週末。またキャンプに行ってきた。好きだなといわれるかもしれないが
好きなんだからいいんでないかい?と北海道弁で答えてしまおう。
今回は知人の子供を二人預かっていたので、コイツらに是が非でも本物の野遊びを
させてやりたいと思い、ファミリーユースのキャンプ場はやめにして、
福岡県の清流、小石原川の上流部へと出掛けてみた。
前からこのあたりは目をつけていたのだが、行ってみると驚いた。
江川ダムの上流は水の透明度が高く、とても綺麗なのだ。
河川に降りてテントを張れるスペースを探すが、これがなかなか難しい。
河原の狭い福岡では自由にテントを張れるような場所がなかなか無く、
車で降りられるようなところだと、まず人が居る。
自分たちだけで遊び、騒ぎ、眠ることができる場所を求めるのなら、
少々の苦労を覚悟せねばならない。
結局、数メートルのやや険しい斜面を何度も荷物を往復することになったが、
今回の我々のキャンプ地はその苦労を補ってあまりあるものとなった。
川幅のやや狭くなったところにテントを二つ張れる砂地を見付け、そこをキャンプ地とすると、前後左右の風景に人工物は何も無く、ワイザツなものが一切無い自分たちだけの秘密の場所だ。
トイレも水道もなく子供は最初は戸惑っていたが、子供はこんなのにはすぐに慣れてしまう。快適というものに対しての先入観も条件もまだなにもないのだから当然である。大きな声を出しても怒られず、自分の責任で何をしてもよい。
どんな高級なホテルやバーでカッコ良く遊ぶことが出来る人でも、
こういった場所では何の役にも立たなくなる人はいるものだ。
アウトドアでは自分の知力と判断力と行動力が全てである。
それらを過信せず信じて自分の判断で実行すること。それが自由というものだ。
だから時々失敗もするが、それらの経験はすべて自己責任。
ザセツして乗り越えることができればそれはかけがえの無い経験となる。
さっそく流木を拾いに行った子供が川に落ちて靴を濡らす。
靴が濡れて冷たいのは自分が悪いからだ。
しかし、その数分後には裸足で靴を焚き火にかざして自分で乾かしていた。
日が沈み夕暮れが訪れると遠くで猿の鳴き声とガサガサという木の葉の擦れる音がする。肉を焼き、魚をホイルで包んで焚き火の明かりの中での晩メシだ。
子供がチキンのハチミツ焼きを「超旨い・・・」と言いながら猛獣のようにガツガツと食っている。小学校六年生のこの女の子は見た目は大人しい可愛らしい子だが、よく動きよく話し大人顔負けに働き、これが実に役に立つのである。
子供が寝静まった夜半、炎を見つめながらウィスキーを飲む。頭上ではさっきまであった雲が途切れ始め、暴力的なまでの満天の星空が顔を出し始めた。
二日間みっちり自然の中で遊んだ子供たちはまるで山賊のように真っ黒に陽に灼け、ヨゴレ、いい感じで品が無くなっており、さぞかし家に帰って母親をガッカリさせたことだろうと思う。
子供を送り届け、家に帰ってビールを飲んだ。
来週は東峰村でほたる祭りがあるのでまたキャンプだ。













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